「最大1Gの高速光回線フレッツ光!」のはずなのに、最近通信が遅い、特に夜間になると動画も止まるくらい遅い、という方も多いのではないでしょうか?
現在のフレッツ光はスマホや映像・動画サービスの普及により通信が非常に混雑して速度が遅くなることがあります。「昔は速かったのに、最近は遅くて使えない!」というのはこのためです。
そして、この「通信の混雑」している場所を迂回して、混雑時でも速度低下を回避してくれるサービスが「v6プラス」です。
フレッツ光をご利用の方で、最近特に夜間の速度低下に悩んでいる方にはぜひ使って欲しいサービスです。
この記事ではフレッツ光の高速通信サービス「v6プラス」を説明しています。
フレッツ光が遅い!なぜ遅い?
フレッツ光が夜間に遅くなる!
現在のフレッツ光は通信の混雑時間、お昼や夜間に速度が遅くなる傾向があります。遅くて動画もまともに見れないほど遅くなる場合があります。
これはスマホや映像・動画・音楽配信サービスの普及により通信量が爆発的に増えていることと、そのためにフレッツ光とプロバイダーの間が認証のために混雑してしまし、この混雑によって通信が遅くなるからです。
フレッツ光が遅いのは、ちゃんと理由も原因もわかっています。
フレッツ光が夜間に遅くなる原因は?
フレッツ光が遅くなるのはフレッツ光とプロバイダーの接点である「網終端」という場所が混雑し、通信が待たされてしまうからです。
なぜ「網終端」は混雑するのか、それは網終端にはインターネット接続のための認証の仕組み「PPPoE認証」があるからです。
なぜ「PPPoE認証」は混雑する?
「PPPoE認証」は同時に認証できる最大接続数が決まっていて、その最大接続数を超える認証通信は待たされてしまいます。「待たされる」というのは「遅くなる」ということです。
ネットの通信量が爆発的に増えていることで、この認証接続数が爆発的に増え、結果として待たされる(遅くなる)通信が増えているのがフレッツ光が遅くなる理由です。
この「最大接続数が決まっている」というのはPPPoE認証の仕組み上、仕方のないことです。
新しい認証方式「IPv6(IPoE)認証」
この問題を解決する方法として、「PPPoE認証」を使わずに「IPv6(IPoE)認証」でネット接続する、という解決方法があります。
「IPv6(IPoE)認証」は「PPPoE認証」と違い、「網終端で認証」する必要がないので混雑することがない認証方式です。
混雑しない認証方式「IPoE認証」
「IPoE認証」って何?
「PPPoE認証」は接続(通信)のたびに網終端に設置された認証サーバーにより接続認証が必要な認証方式です。このため、通信量が増えると認証待ちの通信が増えて速度が遅くなります。
「IPoE認証」は「PPPoE認証」とは認証の仕組みが違い、「自宅のルーターが認証される」「よって、通信ごとに認証行為を行わない」という仕組みで、通信が待たされる(遅くなる)ポイントがありません。
IPoE認証のメリットとデメリット
IPoE認証なら混雑しない、なら早くIPoE認証にしちゃえばいいじゃない!と思いますが、そう簡単にいかない理由があります。
通信が混雑する認証方式「PPPoE認証」はIPv4でもIPv6でも利用できる認証方式ですが、通信が混雑しない「IPoE認証」はIPv6通信でしか利用できません。
現在のネット環境はまだまだIPv4が主流です。IPv6しか利用できない「IPoE認証」にしてしまうと接続できない(利用できない)サイト・サービスがたくさんあります。
「IPv6(IPoE)認証」だけでは意味がない理由
このように、混雑しない「IPoE認証」を利用するためには自宅のネット環境をIPv6にする必要がありますが、それをやると現在主流のIPv4サイトやサービスを利用できなくなってしまいます。
これでは「混雑しない(遅くならない)IPoE認証」を利用する意味がありません。
フレッツ光の高速化技術「IPv4 over IPv6」
この問題を解決する技術が「IPv4 over IPv6」技術です。
この技術は「IPv4通信でもIPv6通信のフリをする」ことで、IPv4サイト・サービスを利用しながらも混雑しない「IPv6(IPoE)」通信ができる技術です。
高速通信サービス「v6プラス」
「v6プラス」とは?
「v6プラス」はどうやれば使える?
フレッツ光を速くする「v6プラス」はどうやれば利用できるのでしょうか?
v6プラスを利用するための条件を簡単にまとめてみます。
- STEP1v6プラス対応プロバイダーと契約
- STEP2「フレッツv6オプション」申し込み
- STEP3v6プラス対応ルーター
- STEP4v6プラス接続設定
v6プラス対応プロバイダー
v6プラスをサービス提供している「v6プラス対応プロバイダー」と契約する必要があります。
現在、v6プラスを提供しているプロバイダーは非常にたくさんあります。フレッツ光とプロバイダーをセットにしたフレッツ光コラボでの提供もあるし、プロバイダー単独サービスとしてv6プラスを提供しているプロバイダーもあります。
多くの場合、v6プラスは標準(無料)サービスとして提供されているので、v6プラス対応プロバイダーと契約するのが第一条件となります。
フレッツ光v6オプション
v6プラスはフレッツ光の「IPv6(IPoE)認証」を利用したサービスです。このため、v6プラスの利用前提としてNTT東西が提供している「フレッツ光v6オプション」の契約が必要です。
「フレッツ光v6オプション」は別途申し込みが必要なオプションですが、利用料金は初期費用・月額費用ともに無料、さらにオプションの申し込み・契約はv6プラス対応プロバイダーが代行してくれます。
v6プラス対応ルーター
v6プラスを利用するためには「v6プラス対応ルーター」が必要になります。
まず、光電話をご利用の場合には別途提供される「光電話接続機器(HGW)」がv6プラス対応ルーターとなるため、別途用意する必要はありません。
光電話をご利用にならない場合には、別途「v6プラス対応ルーター」を用意する必要があります。
プロバイダーによってはv6プラス対応ルーターを無料・有料でレンタルしてくれるところもあります。
またv6プラス対応ルーターは市販されていてあまり高くもないので、永く使うなら別途購入するのも良いでしょう。
例えば、汎用クラスのv6プラス対応WiFiルーターではれば、以下の「I-O DATA WG-AN1167GR/2」などが実績もあり価格も安くおすすめです。
また、「自宅が広い」「速いWiFiが欲しい」ということであれば、高級クラスの「NEC Aterm PA-WX6000HP」あたりがおすすめ、最新の高速規格対応と遠くまで飛ぶWiFiが特徴のルーターです。
v6プラス対応ルーターはv6プラス開発元のJPNEが動作確認したものが公開されています。
すべて揃ったら接続設定
全てが揃ったらいよいよv6プラスでインターネットへ接続となります。
IPV4(PPPoE)での接続であれば、ルーターに接続IDやパスワードなどの設定が必要でしたが、v6プラスで接続する場合には面倒な接続設定は不要です。
v6プラス対応ルーターをネットに繋げて5分~30分ほどで、自動的にNTTの「フレッツ光v6オプション」が有効になり、プロバイダーから認証情報が自動ダウンロードされるため、面倒な接続設定がいらないのです。
v6プラスの使い方まとめ
v6プラスを使い始めるまでに必要なことをまとめると、以下のようになります。
- STEP1v6プラス対応プロバイダーと契約
まずは、v6プラス対応プロバイダーと契約します。 - STEP2「フレッツv6オプション」申し込み
NTT東西の「フレッツv6オプション」を申し込みます(初期費用・月額費用無料)- ただし、v6プラス対応プロバイダーが契約時に手続き代行してくれます
- STEP3v6プラス対応ルーター
v6プラスを利用するにはv6プラス対応ルーターが必要です。- 光電話をご利用なら別途対応ルーターは不要(光電話対応機器HGWが対応ルーターになる)
- 光電話をご利用にならないなら、プロバイダーレンタルサービスを利用するか、市販品を購入する
- 市販品を購入しても4~10千円くらい
- STEP4v6プラス接続設定
すべて揃ったら(開通したら)いよいよv6プラスでネット接続です。- v6プラスは接続(認証)情報自動ダウンロードなので、面倒な接続設定は不要
v6プラスの口コミと評価
v6プラスが使えるプロバイダー
v6プラスが使えるドコモ光
ドコモ光はフレッツ光コラボなので、やはり「夜間の速度低下」はフレッツ光と同じようになります。
ドコモ光でもフレッツ光の高速通信サービスv6プラスを提供しているプロバイダーがあります。
GMOとくとくBB×ドコモ光(速さにこだわるドコモ光)
ドコモ光で一番早くからv6プラスを提供しているのがGMOとくとくBBで実績は十分、そしてGMOとくとくBBの最大のメリットが「高性能なv6プラス対応ルーターを無料レンタル」という点です。
v6プラス対応ルーターを無料レンタルしてくれるプロバイダーは多いですがどのプロバイダーも「汎用クラス」のルーターです。
GMOとくとくBBは無料レンタルルーターにも速さのこだわりがあり、「高級クラス」のルーターを無料レンタル、「汎用クラス」よりも「遠くまでWiFiが届く(広い戸建てでもOK)」「WiFi速度が速い(最新規格に対応)」と、v6プラスに加えてさらに速さにこだわるならGMOとくとくBBが良いでしょう。
@nifty with ドコモ光(キャッシュバック最高額)
「速さにこだわるならGMOとくとくBB」に対して、キャッシュバックなど「お得度にこだわるなら@nifty with ドコモ光」です。
同時加入オプションなしで最大20,000円のキャッシュバックはドコモ光最高額、もちろん高速通信サービスv6プラス対応、対応WiFiルーターも無料レンタルしてくれます。
また、@niftyなら高速通信サービスv6プラスと従来の接続方式「PPPoE」を併用することもできます。
v6プラスが使えるフレッツ光コラボ
So-net光プラス(とにかく安い)
フレッツ光コラボならv6プラスを提供しているプロバイダーはたくさんあります。おすすめは「So-net光プラス」です。
おすすめ理由は「v6プラス対応ルーター無料レンタル」に加えて、So-netならv6プラスと従来の「PPPoE」を併用できる、という点です。
現在のPPPoE接続でゲームやウェブカメラなどの利用のためにIPv4ポート開放を行っている人には「PPPoE併用可能」は便利な機能です。
- v6プラス対応
- v6プラス対応WiFiルーターを無料レンタル
- 3年契約で月額3,980円(戸建て)という安さ!
- 集合住宅なら月額2,980円!
- IPV4(PPPoE)の併用もできる
- auスマートバリュー適用可能
BIGLOBE光
v6プラスをプロバイダー単独サービスで使うなら
現在フレッツ光とプロバイダーを別々に契約しているなら、プロバイダーをv6プラス対応プロバイダーへ乗り換えることでv6プラスを利用することができます。
GMOとくとくBB「v6プラス」(モニター利用もできる)
プロバイダー単独サービスとしてv6プラスを提供しているのはGMOとくとくBBの「v6プラス」サービスになります。
国内ではいち早くv6プラスを導入したプロバイダーがGMOとくとくBBで実績は十分、v6プラス対応ルーターもずっと無料レンタルしてくれます。
また、不定期ですが「6か月間無料お試し(モニター利用)」も実施しています。
v6プラスをちょっと試してみたいなら
今使っているプロバイダーからいきなり乗り換えるのが不安な方へ、v6プラスと同様の高速通信サービスを「無料お試し」ができるサービスをご紹介します。
ZOOT NATIVE(2か月無料、違約金なし)
国内老舗プロバイダーのINTERLINK(インターリンク)が提供している高速通信サービス「ZOOT NATIVE(ず~っとネイティブ)」は最大2か月間無料で利用できるサービスです。
現在のプロバイダーはそのままで、まずは2か月間の高速通信サービスを体験してみることができます。